以前はホルモン療法と生薬が主流だった前立腺肥大の薬物療法ですが、解析が進み、イロイロな症状に対する原因治療としての薬が開発されてきました。
前立腺肥大の治療に使われる薬品を紹介します。
◎α1ブロッカー(α1受容体遮断薬)
尿の出を良くするために尿道抵抗に関わっている筋肉のα1繊維の緊張をとる薬です。
前立腺の中には、精液を出すための筋肉や精液が膀胱のほうに逆流しないように括約筋の役目をしている筋肉があります。
括約筋は交感神経によって働くことがわかっていて、その交感神経の中でも、α繊維が関わっていることがわかっています。
α繊維の働きを抑えて、括約筋をあまり働かなくすることによって、尿道を広げるのがこのα1ブロッカーです。
※括約筋・・・肛門、尿道、幽門その他の中空性器官を取り巻き、内容物を完結的に排出される筋肉のこと。多くは、平滑筋であるが、肛門では横紋筋と平滑筋の両方とも存在する。
☆薬品名
- ハルナール
- ユリーフ
- フリバス
α1A +++ α1D +
α1A ++++ α1D ナシ
α1A ナシ α1D+++
α受容体にも種類があり、AとDが存在します。
前立腺には、α1Aとα1Dが同じくらい分布しています。
一方、膀胱には、α1Aはほとんど分布していなく、α1Dが多く分布しています。
その関係から、夜間頻尿などの、膀胱刺激障害がある場合は、α1D受容体が必要になります。
排尿障害症状のみの場合は、α1A受容体が有効です。
症状によってα1ブロッカーを使い分けましょう。